散々いろんな場所で語られているので、今更感はあるのだが、やっぱりどうも引っ掛かってならない。これがサッカークラブとかなら解らないでもないのだが…。
例えば、SMAPという存在が、サッカークラブと同等であると考えると、「名古屋グランパスが解散する」となると、「名古屋グランパスサポ」の私としては大問題なのだが、「SMAP」という存在は、名古屋グランパスのように、「SMAP」そのものに、ファンが付くものなのか?
SMAPの中居君や草薙君にファンが付いてるんじゃないのか?
例えば、「SMAP」の稲垣君が、「嵐」に移籍しても、SMAPのファンで稲垣ゴロ―ちゃんのグッズを買ったり応援したりしていた人って、どうするの?それでも「SMAP」を応援するの?今度は「嵐」を応援するの?
サッカーってのは移籍が多いスポーツなので、そのクラブの象徴的な選手でも、次のシーズン別のクラブに移籍したりする。そのクラブのサポータはその選手を温かく送り出し、敵として立ちはだかった時には、ブーイングで迎え入れる。
ジャニーズというのは、そういう文化なのだろうか?
何故こんなにも世間は「SMAP」の解散を惜しんでいるのか?
別に中の人5人の芸能活動が終了する訳でもないのに。
これがキスマイだったなら話は解る。抱き合わせで売らないと、多分芸能界で生き残れない人もいるだろうからね。でも「SMAP」の5人で、「SMAP」で無くなったら、途端に芸能界でやっていけなくなる人っているんだろうか?いないんじゃないかって思うんだけどね…。
個人的に、「SMAP」や「ジャニーズ」という箍が外れた、彼らが次に何を見せてくれるのか、楽しみだっただけに、解散しなくなって残念な想いがしたのは、世間では自分だけなのかもしれない…?
「ジャニーズ」だけに限らず「芸能界」って言うのは本当に私の見たいものを見せてくれない業界なんだなぁと思った。この業界が特殊なのだな。
例えば、私だったら、仕事上本当にお世話になった上司や仲の良い仲間が、会社から不当な扱いを受けて、あまつさえ退職させられた、なんて聞いたら、絶対にその会社を辞める。だって続けられないよ。仕事もモチベーションが絶対に上がらない。実際に辞めたし。(実は、これ私個人本当にあった話です)
なので、この「SMAP」の話を聞いたとき、「あぁ、絶対に解散だな。5人とも上手く移籍先が見つかると良いな」と思った次第で。んで、結論としては解散せず、移籍もせず。
個人的な見解だけど、私だったら絶対にあり得ない。今の地位なんか捨ててでも辞める。実際辞めたしね。大恩ある上司を罵倒し、退職させた奴の下で働くなんで、絶対に出来ない。自分のプライドが許さない。そんな奴に頭なんか絶対に下げるもんか。
ただ、「SMAP」という特殊性は少し理解できる。森君が辞めた時、やっぱり森君ファンってのはいて、辞めないでっていうファンを振り切って自分の道を選んだ。それを見て来た残された5人とファンには、どういう思いが去来していただろうと想像する………
彼らの中には、自分を捨ててでも、ファンを残して絶対に辞めない。最期まで「SMAP」であり続けようと、心に決めた人がいてもおかしくない
……と。
世間的に、木村君を「裏切り者」と評する人もいるようだけど、謝罪会見を見る限りは、私は全く理解できないし同意できないが、木村君の中で、大事な何かを捨ててまで通したい「筋」を通したのだと思う。
他の四人にしても、私は全く理解できないし同意できないが、自分の中で、大事な何かを捨ててまで、守りたい何かを守ったのだろう。
四十過ぎの男が、公衆の面前で、様々な想いはあれど頭を下げたのだ。何はともあれ受け入れてしかるべきではないか?と思うのだ。
…ただ在日韓国人を見ても解るように、外国人の血を引いている人って、こういう矜持のようなものを尊重する文化が無いというか、意識が希薄なので、この件は、これで終わりでは無いことを、予測してみたりする。