北朝鮮の核保有問題について考える。

まず北朝鮮の核保有について、何が問題かを整理する。
1)日本海の漁業問題
  日本の排他的経済水域に北朝鮮籍と思われる漁船が密猟をしている。日本にとって経済的に大きな打撃となっている。この問題を外交的に解決しようとすると、北朝鮮が保有する核と同等の何かを持たないと、外交的に難しくなる。対応として日米安保を盾に外交せざる負えない。

2)北朝鮮が、アメリカとその同盟国を敵国としている
  北朝鮮がアメリカに先制攻撃をする場合、アメリカ本土ではなく日本の米軍基地を攻撃してくる可能性も十分にあるということを認識すべき。日本を攻撃して、アメリカを交渉の場に引っ張り出そうとするかもしれない。つまり日米安保があっても、いざ戦争するとなるとアメリカが日和るかもしれない、と北朝鮮は考えるかもしれない。

3)朝鮮戦争は終結していない。休戦状態であるということ。
  ある日突然北朝鮮が、韓国に対して進撃を始めるかもしれない。なぜならまだ朝鮮戦争は休戦状態で、終結したわけではないのだ。北朝鮮が韓国を電撃的に攻撃し、現在の文大統領が降伏宣言を行えば、北朝鮮は莫大な戦後賠償を韓国に要求するかもしれない。


今テレビで活躍されている旧来のリベラリストの主張はこうだ。
「北朝鮮には干渉するな。そうすれば時間が解決してくれる」
これは対中国の尖閣や南シナ海東シナ海の問題に関しても同じスタンスだ。これは「対話で解決を」という理想論と同義である。

対して現在の保守(コンサバティブ)論者は、こう主張していると見受けられる
「北朝鮮の核保有は断じて認めない。先制攻撃もやむなし」

では真のリベラリストを自称する私の考えはこうだ。
「北の核保有は認めよう。ただし日本も核を保有して。北朝鮮の核を無力化すべきだ」

敵基地攻撃が自衛権の範囲であるとする考えには、理解する部分もある。だが攻撃された側は、どんな理屈を言われても、攻撃された事実は変わらない。報復攻撃の口実を与えるだけだ。

では出来るだけ平和裏に解決する方法は無いのか?

ある。日本も核武装すべきなのだ。日本が独自に核兵器を持つことが、国際公約上現実的で無いのなら、「核シェア」という考え方がある。日本とアメリカ、韓国、東南アジア諸国、オーストラリアを含めてアメリカの核を各国でシェアする方法を議論するべきだ。特に東アジア及び太平洋の安全保障のため、アメリカと2か国でなら、すぐにも出来そうだと思うのだが…。